「貸し渋り」の正体みたり!(通信No.9 )
常盤事務所通信 No.9
「うまく融資を受けるコツ」は、突き詰めると一つだけ。
最近は、「うまく融資を受ける方法」などの本がはやっています。
貸し渋りという世の中の背景からして、出版社も出しやすいのでしょう。
こういった本には、たくさんのヒントが載っています。
ぜひ一冊は購入されて、読んでみられることをおすすめします。
そして実は、それらのヒントも、突き詰めると一つになります。それは何か。
答えは、「返済できるということを、いかに信じてもらうか」ということ。ただそれだけです。
事業計画書も、まさにこのために作成するということになります。
金融機関は、お金を貸すのが仕事です。基本的には貸したいのです。だから私は、「貸し渋り」などはあり得ないと考えています。ただ単に、「返ってきそうにないから、恐くて貸せない」だけなのです。
普通の商売で考えてみてください。年商1億8,600万円の会社から、5,000万円の注文がありました。
こちらの原価は4,650万円ほど。粗利で7%。もちろん、商品はすぐに納入です。
ところが、売掛金の支払いは、60ヶ月の分割払いで行いたいとのこと。
さて、皆様はこの注文を受けますでしょうか?
・・・私だったら、即座にお断わりします。
これを「売り渋りだ!」などと言われても、怒る気にすらならないでしょう。
しかし、年商1億8,600万円の会社に、年商の3ヶ月分の運転資金を、年利3%、期間5年間で貸す。
よくある話ですが、それは、まさにこの注文を受けるのと同じことなのです。
利益は、5年でわずか350万円。しかも、その利益は、最後まで完璧に支払ってもらってのもの。
4年目まで順調に支払ってもらっても、5年目に取りっぱぐれれば、500万円を超える赤字です。
いかがですか?相当に「返してもらえる」確信がないと、貸せないと思いませんか?
監査していると、「頑張って貸しているな~」と感じることが多かったのが事実。
事業計画書を作る際には、ぜひこのことを頭に入れておいて頂きたいと思います。
常盤のひとりごと
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