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決算書が読めるようになるには?(通信No.6)

常盤事務所通信 No.6

会計=水泳です

前回は、銀行借入は決算書を中心に行われること、決算書が読めるとは具体的にどんなことをいうのか、をお伝えしました。

前回お伝えしたような、実践的な決算書の見方ができるようになるためには、2つの道があります。
ひとつは、経営者のように、現場の商売から入る道。もうひとつは、会計士や経理担当者のように、数字のほうから入る道。

さて、では経営者の方が、決算書を読めるようになるには、どうすればよいのでしょうか?

実は、その答えは単純です。それは、“1,2ヶ月分を自分でやってみる”ということ。それに尽きます。

会計は、数学ではなく、どちらかというと水泳に近いものです。つまり、本でいくらやり方を読んで頭で理解してみても、実際にできるようにはならない。そして、実際にできるようになるためには、やってみるのが一番。

公認会計士や税理士の試験には、当然、「簿記」という科目があります。この簿記の、一番効率的な勉強方法は、問題文を読んで実際に電卓をたたくことなのです。会計士・税理士が簿記を理解できるのは、何のことはない単に慣れているだけなのです。

そして、この実際にやってみるといっても、なにも自分で帳簿を付ける必要はありません。経理担当の方がつくった帳簿、具体的には「仕訳帳」になりますが、それをじっくりと眺めてみる。それで十分です。

前提として必要な知識は、簿記の基礎中の基礎の部分だけで十分です。具体的には、収益・費用・資産・負債・資本がなんとなくわかっていればOK。

眺めるときに、科目名などは気にしないでください。それよりも、備考欄をきちんと眺めて頂きたいのです。備考欄に書かれている、2月分給与とか、○○株式会社に外注費支払い、など具体的な取引を、実際の場面を想像しながら確認していって頂きたいのです。

これによって、ご自身の商売の現場と、数字とがつながります。「うーん、そんなことをしなくても、それはわかっているんだけど…」と思われる方。だまされたと思って、一度、そんなことをしてみて下さい。
きっと、「おー、そういうことか!」ということが、体感して頂けるはずです。

 

常盤のひとりごと

いよいよ確定申告の時期になりました。この時期には、税務署や市町村役場で確定申告の無料相談会が開催されます。私も先日、とある役場主催の相談会場に行ってきたのですが、そこでの一場面。
「あのー、(この資料で)お願いします。あと、うちは、小作料ももらっています。」
「(え?小作料??)あ、なるほど。で、おいくらもらっておられるのですか?」
「玄米で3俵です。」「あ、そうですか…(玄米って?三俵って何キロだっけ?)」
…ちゃんと役場に換算表というものがあり、事なきを得ました(汗)。やはり現場が一番勉強になります!

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