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経費削減!営業強化!の落とし穴 (MT No.7)

Management Times No.7

うちの営業は… VS うちの経理は…

私は、公認会計士として、色々な会社にお邪魔していました。会計監査という仕事は、現場がわかっていないとできません。だから、その会社の経理の方だけでなく、営業の方、人事の方、工場の方…と、あらゆる部署の方とたくさん話をします。

そんな中で、営業の方とお話すれば、「うちは経理が厳しくて…(提出する文書が多い、提出期限にうるさいなど)…、営業する時間がないんですよ、まったく。」という話が良く出ます。

一方、経理の方とお話しすると、「うちは営業が勝手に動いちゃうんで…(書類を書きたがらない、提出期限を守らないなど)…、管理しにくいですよ、まったく。」という話になります。

さて、この両者の話を聞いて、経営者はどちらの考え方でいくとよいのでしょうか?営業と経理の方は従業員ですので、一面的な見方しかできなくても、仕方ありません。では、会社全体を運営しなければならない経営者は?

答えは、もうおわかりの通り、「どちらも」です。何を当たり前のことを、と思われるかも知れませんが、今のような不景気のときには、お気を付けください。「経費削減!営業強化!」と単純にやっておられませんか?

多くの会社では、経費削減というと、管理部門からとなりがちです。しかし、ここでいったん、「でも、どちらも大事なんだよな~」と考えるならば、少なくとも、単純に管理経費を節約するだけ、単純に管理部門の人員を削減するだけ、とはならないと思うのです。

きっと、自社に本当に必要な管理とはなにか?どのレベルまで管理が必要なのか?ということを考えるはずです。そして、それを実現するために必要な人や経費はどれくらいなのか、現状はそれに対してどうなのか、という視点になるのではないでしょうか?

単純に管理経費を削減すると、多くの場合、管理機能が働かなくなります。管理機能が働かなくなると、業務が雑然としてきます。人間の脳は、回りの状況に大きく左右されますから、雑然とした中では、具体的で効果的な打ち手はでてきません。結果として、売上を伸ばすことにブレーキがかかります。もちろん、場合によっては横領が発生したりもします。

自社に本当に必要な管理とは?この疑問を常に頭に入れておくことで、日常の経営の中でも管理に対する見方が変わってくると思います。また、顧問税理士などは、たくさんの会社を知っている上に、第三者の目で貴社を見ています。ぜひアドバイスを求めてみてください。こういったところで、顧問料の元をとりましょう(笑)。

 

常盤のひとりごと

先月ご送付いたしました、「経営者の四季」1月号の「そうじ力」の記事が、かなりの反響を呼んでいます。この記事には、トイレなど目に見える部分をきれいにすると、経営がうまくいく(いきやすい)とありました。

それは、上記でいうところの管理部分、すなわち帳簿などの目に見えない部分でも同様です。理由は様々でしょうが、やはりきちんと整備(管理)することが、経営をうまくやっていくコツのひとつであるようです。まだご覧になっていない方は、どうぞご一読されてみてください。

→このサイトをご覧の方で、上記「そうじ力」の記事が読みたい!と思われた方は、info@tokiwatax.comもしくは092-405-3011へご連絡ください。PDFファイルまたはFAXでご送付いたします。

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