経費削減の王道6(通信 No.23)
常盤事務所通信 No. 23
さて、前回は、削減のための一覧表を作成することをご提案しました。
バックナンバーについては、https://www.tokiwatax.com/にて、「経営の勘所」をご覧下さい。
今回は、この一覧表についてご説明いたします。
表には、相手先ごとに「削減前仕入額」「削減額」「削減後仕入額」「削減率」を記載しています。
そして、これらの項目について、「目標」と「実績」を比較しています。
その比較は、「単月」と「それまでの累計」の2つで行うようにしています。
この表で、大きなポイントは2つです。
第一に、単月と累計が同時に見られるようになっていること。
第二に、重視してみるところを、削減率の差額としていること。
第一の点ですが、仕入額を削減するとき、大事なのは年間を通じた金額です。
したがって、気を付けておかないといけないことは、「月次で達成できなかった分は、翌月以降に埋め合わせしないといけない」ということを常に意識しておくことです。
ところが、管理資料としてよく見かけるのは、毎月の単月の比較のみをしているものです。
この比較だと、それまでが達成していなくても、当月が達成するとなんとなく安心してしまいます。
この安心が恐ろしいのです。
もしも直近の2ヶ月間、達成率が90%しかなかったとしたら、当月に100%をちょっと超えてもダメです。
少なくとも当月は120%程度の達成率でなければ、累計の未達分は埋め合わせできないでしょう。
このことを、表で明確に「見える化」し、最初の月から「貯金」を作るようにしていきます。
スタートダッシュが大事なのは、マラソンだけではないんですね。
(次回に続きます)
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